32分休符

感想を述べていこうと思います

料理下手のおもてなし料理

昨夜は夫の職場の後輩2人とわたしの職場の先輩を招いて5人でご飯を食べた。

客が少ない家で育ち、料理より掃除が好きなほうなので、この「家に人を招いて手料理を食べさせる」的イベントが結婚当初はすごく苦手だった。ちなみに夫は来客が非常に多い家で育ち、バックパッカーをやっていたので若い頃は自分もまわりも収入が不安定で、飲み会といえば家飲みがメインだった人。そのせいか、夫の友達には男女問わず料理上手が多い。

招いたり招かれたりしているうちに、料理下手なりのおもてなし方法が少しみえてきたので、備忘録のためにメニューを毎回記していこうと思う。

 

1、メインには自分の味付けができるかぎり不要なものを選ぶ「しゃぶしゃぶ」

夫がカタログギフトで注文した黒毛和牛があったので心強い。私の準備は土鍋に昆布を敷いて鶏肉を煮込んで出汁をとっておいたこと、野菜(水菜、エノキ、ネギ)と豆腐を切ってバットに並べておいたことだけ。おもてなし下手で緊張するので、人が来る前に野菜のカットも全部済ませてラップをかけておく。

味付けは独身時代から愛してやまない旭ポン酢と、こないだ友達から内祝で送られてきた茅乃舎の胡麻ドレに任せる。ちょっといい調味料は見栄えもよくなるので大事。

メインはほかに、焼き肉のこともあれば、これは味付けは多少必要だけど、人が来る前に完全に仕上げられるので気が楽なおでんのこともある。すき焼きは絶対にやりません。あれは出たとこ勝負だし、育った地域によって正解の味が大きくかわるのでメインに据えるのはこわい。

インスタなどでよく見る餃子パーティーもすごいなぁ、いいなぁ、と尊敬する。わたしは餃子はもっぱら冷凍食品を食べています。

 

2、お刺身的なものを用意「馬刺」

今回は熊本の実母が送ってくれた馬刺があったので楽勝だった。というか、馬刺があったので開かれた会だったのだ。ふるさとの食材は話題も広がるので重宝する。いつもはデパートやちょっといいスーパーで刺身の盛り合わせを買う。料理上手な夫の友人の家に行くと、お手製なめろうやからすみ(!)が出てくるし、大変おいしいうえにそっちがコストも抑えられるんだろうなとは思うけど、わたしは料理が苦手なんだから仕方ない。ただし、トレーから出して綺麗に盛り付けるのは好きだし結構得意。

いい感じの刺身が手に入らない場合、生魚が苦手な人がいる場合は、専門店のチーズにするときもある。

 

ここまで、1も2もわたしは何も味付けをしていない。

 

3、つくり慣れたものを2品「春雨サラダ、葱入り卵焼き」

茄子の煮びたし、ポテトサラダ、ラタトゥイユなんかのときもある。

何度もつくっていてふだんの食卓にも並ぶことが多いメンツ。とはいえ、もちろん事前につくっておく。

卵焼きは、最初はこんなもん需要ある??と思っていたけど、独身男子で酒飲みの人はわりと卵焼きをたくさん食べてくれる傾向にある。そういえばわたしも居酒屋で頼みがちだしね、出汁巻き。

 

4、チャレンジメニューを1品「海老マヨれんこん」

1品くらい新しいことをやらないと、作ってる方もつまらないので。たいていの場合、3日くらい前にリハーサルと称して食卓に上げている。今回は冨田ただすけさんのレシピ本から。冨田さんのレシピは家にある調味料でできるから助かるし、ウェイパーとかコンソメなどの「~の素」的なものをほとんど使わないのにきちんと落ち着いた味になるから料理下手は毎回感動している。

海老マヨれんこんは、中華料理店でよく食べる海老マヨ的な味付けだけど、揚げなくていいので楽。あと、料理下手としてはれんこんを買う時点で料理が出来る人になれた気がしてうれしい。海老はヨーカドーでいつも買う背ワタがとってある冷凍海老。解凍して殻をむくだけで使えるし、むき海老より立派なので、海老といえばこれ。背ワタの取り方なんて、もはやYouTubeでも見ないと分かんないです…。

炒め物なので、これだけは人がそろってから調理することになったけど、事前に調味料はすべて計量してボウルで合わせておく。

なぜか中華のことが多くて、過去には海老チリ、麻婆豆腐など。これから作ってみたいのはグラタン、豚の角煮。ここで新メニューを克服すると日々の食卓にも役立つ。

 

5、洗うだけ、茹でるだけ、袋から出すだけの1品「ミニトマト

ほぼ賑やかしだけど、わたしは食卓にのぼっているものに全部味がついてると舌が疲れる気がするので、かならず加える。枝豆やブロッコリーのときもあり。

 

以上がきのうのメニューだった。すべて食べきってもらうと、やはりうれしい。疲れるけど、料理教室に1度行くより、人を1度招くほうが断然身になると思う。

しかしこうしてやってみると、正月やお盆に毎年十何人も集まって食べさせてもらっていた祖母の手料理はすごかったんだな、と実感する。おせちはもちろん、柿の白和えや潮汁なんて一生つくれる気がしない。

 

週末はご褒美として一切料理をしない予定だ。外食もまた楽し。